【あなたにとって運動より辛いものって何?】

昨日、1人のクライアントから

「もう何回か来てるけど、
昔から運動が好きになれないし、
動くことがしんどい。
運動するって辛い。
どうやったら好きなれますか?」

という素朴な質問に対して、

「ん?好きなる必要ありますか?
嫌いのままで良いと思います。

僕もトレーニング嫌いですし、
トレーニングは辛いから嫌いです。

例えば、
嫌いな人を無理やり好きになれますか?」

と返答。
普通にビックリされた。

「トレーニングが嫌い??」

おそらく、
「いやっ!運動は楽しいですよ!」
「辛いけど一緒に僕と頑張りましょう!」
「そのうち好きになりますよ!」
「僕が好きさせます!」

的な、よく若いトレーナーが言うような
返答を待っていたのだろう。

その言い回しも、
受け手によっては正解。

でも、トレーニングメニューも
そうだけれど、

僕はその人に合わせた
掛け言葉や
目的意識の確認、悩みに合うアドバイスを
するように心がけてる。

それが受け手からしたら、
正解の時もあるし、
不正解の時もある。

それは僕の主観で言い方を変えてる。

と、言いつつも
○服屋で自分の着てるを勧めてくる店員
○美容院で自分が切りたい髪型を勧めてくる店員
○自分の成功してる仕事を勧めてくる人

などの押し付けは嫌い。
ここはいつも僕も矛盾してる。

さらに、
そのクライアントの方に
トレーニングの価値について少し説明。

無人島で僕が1人しかないいないならば
トレーニングや食事制限は
一切しない!

「運動が嫌いならば、辞めることも正解。
あなたにとってなにが辛いか天秤にかけて は?」

1つのお皿には、
トレーニングは辛いもの。

もう1つのお皿には、
・着たい服が着れない辛さ
・友人の結婚式にいって、周りは細いのに
自分だけ腕が太い辛さ
・ウェディングドレスが綺麗に着れない辛さ
・水着を諦める辛さ
・薄着になる春、夏がくる辛さ
・好きな彼氏に太ったと言われた辛さ
・痩せてる人がタイプと言われた辛さ
・鏡で自分の身体を見る辛さ
・なぜか周りの視線を気にする辛さ

「どちらが辛い?」

でも、
ここにいる時点で
あなたの天秤は既に傾いてる。

運動の辛さより
もう一つの辛さの方が重いから
運動しよう!
体験しよう!
痩せよう!
と、決断したということ。

綺麗になるために運動!?

そんな綺麗ごと言わない。
むしろいや逆!!

辛い自分に戻りたくない!
自分を変えたいから運動する。

それを一つ理解してから、
その先に綺麗になるための運動が
付いてくる。

ダイエットをやめる人、
トレーニングもやめる人は
天秤が逆になったということ。

やっぱり本来の自分は
そっちでした!と元の生活へ
戻っていく人。

やめる人は
運動(食事)の辛さと
自分が経験した辛さが
運動(食事)の辛さが勝った時。

ちなみに僕が運動するのは
①バスケのため
→試合に負ける辛さを経験してるから、
その辛さより運動の辛さの方が
軽いから。

②鏡で映る自分をみて
→お腹が出てる…
自分に自信がなくなり、何をしても
体型のことを先に考えてしまい、
そのせいにする。自己嫌悪に陥る。
その辛さがあるから、元に戻りたくない。

大きくその2つがある。

その2つの重さと
運動する重さは全く違うから
常に僕は運動をする。

もちろん辛さ種類、重さは
人によって全く違う。

でも、
誰しも何かを比べる天秤は
あなたの心と脳にはある。

そこは同じ。

なにが
あなたにとって辛い?

ただ、僕の仕事は
運動の辛さを伝えるものではない。

運動する楽しさを伝えるものでもない。

あなたに
あなただけの運動(食事改善)の
「必要性」を伝えること。

辛いものは辛い。
それは変わりようのないもの。

痛いものは痛い、
暑い日は暑い、
寒い日は寒いし、
辛いものを食べたら辛い、
寝てなかったら眠い。

普通の感覚です。

それは運動も同じこと。

日本代表のラグビー選手が
テレビなどで口を揃えて、
「トレーニングは死ぬほどキツい、辛い」
と言う。

ボクサーが減量期間を
楽しいと言う人はいない。

トレーニング楽しい!
と言う人は本当に運動が嫌いになるぐらいの
トレーニングをしてない。

本当にきついトレーニングしてる人は
楽しいとか思わない。

楽しいトレーニングも
もちろんある。

楽しく運動してる人は
たくさんいる。

それはそれで良いこと、

ただ、それがあなたの身体を変えるとは
比例しないことを理解したい。

脳は変わる。

僕は自分でトレーニングするのは
きついし、辛いと思っている。

トレーニングせずに
バスケが上手くなったり、
体力が維持でき、さらに向上すれば…

なにもしなくても
永遠に身体がバキバキであれば
どれほど楽か…

と、常に想う。

だからこそ、クライアントに
「運動は楽しいですよ!」
「そのうち慣れますよ!」

とか、期待させることは言わない。
自分は辛いと思ってるのに、

人に嘘をつくのは
もはやただの詐欺。

でも、
楽しんでる人もいる。

そうでない人もいる。

このケースは
そうでない人へ向けたもの。

このような話を10分ほどして、

そのクライアントの
運動が辛いという重りは
一気に軽くなった。

「運動は絶対好きにならない。
でも、山野さんの話を聞いて
なにが今の自分にとって一番辛いのかを
再確認できた。
自分を好きになるために頑張る!」

その言葉を聞けたのが、
昨日一番嬉しかったこと。

あとは、
運動ではなく、
自分の付加価値を提供するだけ。

それで、
違う楽しさを感じてもらえば
僕はそれでよい。

#運動とは運を動かす

という強引なポジティブを作る人が多いけど、本来は運を動かす意味ではない。
運気を上げる意味も全くない。

「運ぶ」と「動く」の似た言葉を並べただけの熟語。

ただ、
その運の意味は
あなたが決めれば良い。

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