よくある差別化戦略の勘違い。


『他店とは違うことをしてる、
 違うものを提供してるから差別できるてる』


これがよくある差別化を勘違いして
失敗するパターン。

これをトレーニングジムに当てはまると、

・うちは最新のマシンがある
・海外で流行りのトレーニングを取り入れている
・他店より楽しいトレーニングを提供している
・他店よりも同じ内容だけど安く提供している


これは一見、差別化にみえるが差別化ではない。


【消費者に対して
 より良いものを提供できているかの数や
 選択肢を提供できているか

 個人で言うと、
 その人の需要に対して
 どれだけたくさんの良いものを提供できるか】


それが
本来の差別化であり、

それが理解していれば、
この先の時代に選ばれ、
生き残っていくかが決まる。



結局、
差別化と言いながら
提供側の自分たちはそれに満足してだけで、

蓋を開ければ
サービスを受ける側の人は見ていない。


それだけならばまだ良いが、
この業界は価格設定と選択肢に矛盾がある。



基本的に、価格が高ければ
それなりのサービス、価値の選択肢が広がるもの。


例えば、
【高級フレンチ】

必ず店に行けば、いくつかのコースから選ぶ。


安いコースに多いのは、
前菜、スープ、メインの3品ほどで選択肢もない。


でも、1番高いコースになると
アミューズ、前菜、スープ、魚、肉など最低でも5品以上あり、それぞれ内容を選べるものが多い。


金額によって
質は上がり、選択肢も増える。


その他に
マンションや車、セミナーなども金額によって、

その対価として
選択肢が増え、
質が良いものが提供される。


高額なものには選択肢が必ず与えられる。


これが最低限の対価であり、
差別化の1つである。


ただ、
高額な金額を支払っても
その人からすれば価値は合わずに 
良いものを得られない場合もある。


その中で
トレーニングジムは矛盾だらけである。


高額な料金を支払っても
選択肢が増えるわけではない。


むしろ狭くなる。


「早速明日から脂質、糖質制限をしましょう!」 
 

「野菜をたくさん食べて、夜はスープのみにしましょう!」

「筋トレしてから有酸素運動しましょう!」

「下半身には筋肉がたくさんあるので代謝を
 上げるため、そこをたくさん鍛えましょう」



えっ?!
高い金額を支払ってそれだけの選択肢??? 


高額なのに、何故か選択肢が少なくなり、
質が下がるという矛盾がある。

特に大手のパーソナルジムになると
トレーナーは基本的に選べない。


その時に空いてるトレーナーが担当したり、
担当数の少ない経験の浅いトレーナーが
担当することが多い。


ここでも選択肢が少なくなる。


これが今、
消費者に見極められている。


パーソナルトレーニングが
衰退期に入ってる証拠である。



ただ先に述べたが

“その金額に見合ったサービスと選択肢を
たくさん得られたならばそれでよい“



そういう意見ももちろんある。
リバウンドしないならばその考えは納得。
 

ただ、トレーナー目線でその先を考えると
価格設定とサービスを間違えれば
人は二度と来なくなる!

そこは理解したい。



安価だから
ここは価値が低いではなく、

安価の中でも
選択肢を増やし、
質の高い知識とトレーニング技術を
提供する場所をうちでは作る。


何度かここでも言ったことはあるが、
うちは4年前の開業時に
どこのパーソナルジムでもしなかった

最初に無駄なコスト削減や
徹底して原価低減を行い、

平均並みのパーソナルの市場価格から
低価格を武器に業界の主導権を取る
『コストリーダーシップ戦略』
で確実性を選んだ。


その時、すでに日本のパーソナルジムは
成熟期に入っていたので
その中で勝負するつもりは全くなかった。


周りのトレーナーは儲けることに必死で、
自分たちの作ったものに価値を付けるのが
すこぶる下手くそだった。


今でもいろんな業界で苦戦する人が多いのは
共通して自分のブランディングができていない。


あなたに
本当に良いもの、必要なものしか提供しない。


うちには
その差別化戦略には絶対の自信がある。


それが自分の1つのブランディングである。


人に与えられたブランディングでいくと
特に独立した場合、
そのギャップに最初は苦戦する。