アパホテルの凄さ!



これは本当に言いたい!


4月最初の頃に発表した

・各アパホテルでコロナ感染者の軽症者受け入れ

・独自プランであるテレワーク応援プランの開始
(日帰りプランが4500円。
 5日連続プランは1万5000円)


もともと中国人観光客などのインバウンドには
全く頼らず、国内をターゲットにした
このホテルのビジネスモデル。



アパホテルの元谷社長は
『顔はともかく、凄い!!!』って思う。



学生時代、
この人の著書を読んだり、
経営理論を勉強してから
とても好きになった経営者の1人。



常に先を見据えた思考がとにかく好き。



いつでもビジネスチャンスは絶対に逃さない。




今回、全国のアパホテルで
軽症であるコロナ感染者を積極的に
受け入れたことが少し話題になった。


一棟貸しを前提に、
東京で3000室、大阪は1500室、名古屋350室、
合計5000室未満を提供できる準備までして、

今では他の県のホテルも一棟貸しするほど。



このニュースを聞いた瞬間、単純に

『えげつない経営者…!!でも、さすが!』
と思えた。


一棟貸しと言うことは、
全ての部屋の料金が貸し出してる期間中は
市や県などから支払われるということ。


先に予約されてた宿泊客はキャンセルにさせて、
周りのホテルに振替する対応。

 

仮にも1部屋の単価10000円として、
1ヶ月貸し出せば、

5000室✖️10000円(1部屋単価)✖️30日
=15億円

コロナの影響が続いても
毎月最低でも15億円が入る。


周りのホテルが稼働率10%以下である中、
ここは連日、ホテルの稼働率が100%の状態と同じということ。


コロナの感染者が数人来ても
一棟貸しである以上は
稼働率100%で売上はMAXの状態。


今、ホテル業は連日
破産や稼働率が低くて経営がままならない状況。


でも、
コロナが続けば続くほど、
このホテルは黒字になる。


本来ならば、
感染者を受け入れれば
世間の風評被害が大きくなり、
先の利益が失われるもの。


だから、それを嫌う他ホテルは多い。


もちろん真っ先に受け入れを表明した
アパホテルはそんな風評被害は想定内のはず。



風評被害以上に
先の未来には、真っ先に感染者受け入れを
表明した行動が称賛や英断と称される。


なによりもホテルの収益も従業員の給与も守れる。
従業員は直接、感染者をサービスする訳ではない。


 
このご時世、風評被害なんて
時間が経てばすぐになくなる。
 

そもそも
「そんなホテルには行かない」という人は
もともとホテルとか利用しない人がほとんど。



そんな意見はすぐに淘汰される。



むしろ、
この状況が2、3ヶ月と続けば
周りのホテルは瀕死状態で
落ち着く頃には周りのライバルホテルは消える。


そうすれば落ち着いた頃には
このホテルが自然と選ばれる。


先の利益も目先の利益も両方とも得る。
さらに企業イメージも上がる。


そして、何よりも誰も損をしない。


1つのビジネスチャンスを逃さず、
思考力と行動力の速さはズバ抜けている。


そもそも
海外のインバウンドに一切頼らずに
日本人向けにビジネスモデルを
組んでる時点で自己基盤はかなり強い。


国内の信用と信頼は
なにより将来の人と財産に繋がる。


感染者の方向けに
楽天がホテルを無償でホテルを
貸し出したことと、

アパホテルが有償で貸し出したことを
比べられるが、

そこは比べる必要性は全くない。


「無償が正義!」
「寄付する人が正義!」


と、よく称賛され


「有償は悪!」
「寄付しないお金持ちは悪!」


なんともよく分からない定義。


もちろんそんなバカな定義に
左右される経営者はいない。



無償でも有償でも
共通するのは
企業を守るために先を見据えた判断。


正解はない。


自分を守れないと
人は守れない。


守れない…続かない…
その中で無理して行動する方のは偽善者。


一時的なボランティアよりも 
長期的なボランティアができる体力がないと
結局はどちらも傷つけることになる。