僕は
ゴルフの細かい技術とかは全く分からない。


その技術の指導は
専門家やインストラクターの仕事。


プロ選手が指導しても
教えられた人はプロになる訳ではない。


自分自身の身体のことを理解をすることは
プロかもしれないが、

他人の身体のことを理解することは
プロでない。


むしろアマ。


そこの技術や経験値を伝えたとしても
あなたとは身体が違う。



僕がスポーツパフォーマンス向上のために
指導できる範囲は、(例えばゴルフならば)

ゴルフに必要な筋肉の理解、
その筋肉の使い方、
その筋肉を使えるようにするトレーニングを
提供すること。


・スタビリティ(安定性)
・モビリティ(動作性)

をベースに、そこからその競技に必要な

筋力、持久力、柔軟性、俊敏性、
パワー、スピードを向上させること。


ここまでが僕の仕事。


そこから先の技術やチーム戦術を
提供するのは僕の仕事ではない。


もちろんゴルフのフォームを変えることもしない。


そこは、その競技の
専門家、指導者やインストラクターの仕事。


ただ、そこに丸投げしても
知識がない指導者も一定数いる。


感覚や先入観、固定概念で
指導法を決めてしまう。


ここが日本の指導者に多い問題点。




イチロー選手が有名になる前、
振り子打法のフォームを
批判する指導者は多かったけど、

もし無理やりにでもあのフォームを
変える指導者がいれば

今のイチロー選手はいなかったかもしれない。



浅い知識で選手を潰す指導者もいる現実。


トレーナーでも良かれと思って
その人のフォームまで変えようとしてしまう
トレーナーは多い。


専門外の畑違いの仕事をしてしまう。


責任はとらないのに
中途半端で無責任な指導をすることは
人を傷つける可能性が高くなる。



トレーナーは
トレーナーの仕事を理解すること。


『なんでも屋』ではない。
『なんでも屋』と勘違いしないこと。


一言一言に発する言葉に責任を持つこと。

その言葉の対価に対して
『お金を頂いてる』と理解すること。



中途半端な指導は選手を一番苦しめる。



今は昔みたいにアスリートメインの
トレーニング指導はしていないけれど、
そこの指導はいつでもできる準備はしている。


5年前に
ファンクショナルトレーナーの資格も
取得はしたが、その情報ですら今では古い情報。


資格取得はゴールではなく、
スタートラインに立てる1つの条件にすぎない。




近年、ようやく日本でも
ファンクショナルトレーニングは
理解されつつあるが、

まだ教える側がファンクショナル(機能的)
ではないケースが多い。



自分に
充分な機能の備えなく、
無駄があるようでは、

いつまでも新しい器具がトレーニング法に
踊らされ、モノに負け続ける。



そうなるとクライアントは
あなたではなく、新しい器具や
新しいトレーニングにしか目がいかなくなる。


それに負ける程度のトレーナーの価値ならば、
常に自分の魅力は出しきれない。


自分自身にも自信が持てなくなる。


専門外の人の畑に踏み込む人ほど
無知で無責任な人が多い。


自分の畑が潤ってなく、
自信がないから、
少しでも良く見せようと無理をする。


自分から学ぼうとはせずに、
他人のSNSの情報やネットだけの知識で
分かった気になる。


結局、
無能無知で作った作物は
すぐに枯れ、腐る。


それをクライアントには食べさす。


そしてクライアントは壊れる。


ここの責任をとれないなら背伸びはするな。