顧客の適性価格より適性価値を守る。

2つのラーメン屋があるとする。

1つはラーメン1杯 800円。
1つはラーメン1杯 200円。

この場合、人がより来るのは
1杯800円で提供してるラーメン屋。

美容院で
ある店はカット 5000円。
ある店はカット 1000円。

隣同士に店が連なっても
人が来るのはカット5000円の美容院。

全てのモノやサービスにも適性価格はある。

そもそも適性価格の「適性」とは、
何を持って「適性」なのか。

当然ながら「顧客の立場」から見て
「適性」ということが必要ではある。

適性価格には
安心!信用!信頼!などの
心理的要素も強い。

他と比べて「安い」と

“質が悪い?“
“技術が低い?“
“サービスが悪い“
“資格がない?“
“怪しい…“
“なにか不安になる…“

モノやサービスには適性価格がある。

よく僕のジムはパーソナルなのに
「他と比べて断然安い」
と言われる。

『なにか裏があるのでは…?』

あとから高いプラティンを買わされる…?
→1度もそんな商品は売ったことはない!

入会金、年間費が高いのでは?
→永遠に0円。というか、それってなに?

知識、技術も質も悪いのでは?
→人として確かに質は悪いかも…(笑)
 知識と技術は関西ではどこにも負けないよね。

と、言ったとしても不安になる人は不安になる。

そもそもは、カッコつけて

「僕は神戸でパーソナルトレーニングの
 価格破壊を起こしたい!」

「神戸の他ジムのパーソナルトレーニング価格を
 下げるために僕から価格破壊を起こす必要性が
 ある」

とか開業する前は豪語していた。

周りのトレーナーやジムから
「神戸のパーソナルの適性価格を下げるな!」
と最初にどれだけ非難されたことか。

でも
『常識なんて関係ないわ!!!』
を貫く。

そもそも「適性」かどうかは
トレーナーではなく、お客さんが決めること。

これは結果が出たから
後付けで言ってる訳でもなく、
最初からそのように仕掛けたいと行動していた。

実際、
それはすでに起きてる。

僕から発信したからか分からないが
神戸のパーソナルトレーニングの価格は
下がっている。

うちは
パーソナルトレーニング30分で平均3000円。
(学生は30分1000円)

これだけ見ればどこよりも圧倒的に安い。

60分のコースはあるが、
ボディコンディション30分+トレーニング30分。

どのコースも30分のトレーニングしかしない。

30分3000円ならば
60分で6000円分の価値があるということ。

神戸のパーソナルトレーニングは
60分平均5000〜6000円ほど。

そうみると
実際に支払う金額は安いが
受ける価値は同等であるということ。

トレーニング自体も
30分間の中で60分と変わらない質を提供する。

トレーニングの価値は
周りのジムと比べても一切落としてない。

もちろんその中で
技術、サービスの質も落としてるつもりはない。
そこは先にも述べたがどこよりも自信はある。

30分しかトレーニングをしないのは
その時間で十分だからだ。

しっかりとした科学的根拠の中、
ダイエットならばその30分のトレーニングで
充分であるということ。

むしろ、
60分みっちりトレーニングする方が
ダイエットには向かない。

コロナ騒動前、
僕の1日のセッション数は平均13〜14件。

今は少しずつ戻りつつはあるが、
感染予防対策や予約にも余裕を付けてるので
今は10〜11件ほどにコントロールしている。

普通のパーソナルならば
平均セッション時間は60分で
1日多くても6〜8件までが限界だろう。

ここまでの内容で
数字のからくりに気づいた人は勘が鋭い。

見た目では
パーソナルの適性価格をかなり落としたが、
価値は周りと同じであるということ。

ラーメンは、物=価格

他パーソナル、 
価格=サービス+α(ブランド価値など)

僕は、価値=サービス+価格+α

という形で最初から勝負している。

ここでのαは、
トレーニング内容の違い、
食事アドバイスが違い、
などの他社との差別化。

僕が開業当初から
やろうと目指したのはここ。

最初からコネもブランドもない自分を売るのに
他社と同じことをしても
売れる訳がない。

なんでも安ければいいってものではない。

最初から安いだけで勝負する人は
どこかでガス欠するし、

自分の価値は金額の対価と捉えてる人は
スタートから失速する。

そんな人をたくさん見てきた。