よくクライアントに質問されること。


「メニューはその時に決めてるの?」


「はい!」


えっ…これ当たり前でしょ???


正直、他のパーソナルトレーナーがどのように
トレーニングしてるか分からない。

と、いうよりも知ったとしても興味がない。



他のトレーナーの参考になればと
僕のセッションの考え方について述べる。




普通、トレーナーは
クライアントの情報を記入するカルテを作る。


その中で、
・今日のトレーニング種目
・何set、何回、何キロの重量を挙げた
・会話内容
・体重や体脂肪の記録


パーソナルトレーナーならばこれらの情報を
次回のために記入する人は多い。


担当してるクライアントならば
知ってると思うが、
僕は体重を気にする人の体重しか記録しない。




トレーニングメニューに関しては
クライアントがその日に来た時に決める。



これは冗談ではなく、
クライアントが着替えて
僕の目の前に来るまでは、

一切メニューは決まっていない。



もちろん過去データとかもない。



そもそも
どんな種目をしたのか、
何キロ、何回、何setしたか、
一切記録していない。



なぜならば
その記録はなんの意味もない。



逆に聞きたい。



“その記録を取って何か役に立つの?“



記録することで

“自分はお客様の理解してる“

ただ仕事をやってる感や
ただ自己満足に浸るだけでは?


よく学校で
先生が黒板に書いてることを
一語一句間違えず綺麗にノートに書き留めて
やってる感や自己満足してるのと同じ。



『今日の答えは
 今日のその人の身体にしかない』


過去にどんなトレーニングをしたかとか、
何キロを挙げたとか、


全く関係ない!!!



その情報はゴミ以下。
記録する紙も時間も無駄。



仮に必要だとしても
本当に大切なクライアントの情報ならば
嫌でも覚えるもの。


体調や筋力、柔軟性、メンタルなんて
日々変化してるもの。



あなたは気になる人や好きな人の
趣味や誕生日、会話の内容とか
一度聞いたら忘れないでしょ?


髪切ったり、ネイルを変えたり、
服が変わったり、香水が変わったり、
化粧が変わったりしたら気付くでしょ?



もちろん僕も100%気付く訳でない。



でも、全て覚えようとする。
全ての人が大切な人と言い切れるから。



パーソナルで教えてるヨガやピラティスの先生が
レッスン前にカウンセリングをしないで
自分のやりたいヨガやピラティスだけを
一方的にするなんてまずあり得ない。


整体師が最初に
カウンセリングや評価もしないで
店のマニュアルだけの施術をするなんて
まずあり得ない。



“オーダーメイド“ という言葉が大嫌いだ。


パーソナルの時点で、
オーダーメイドなんて当たり前。


それをわざわざ売り文句にする時点で
トレーナー自身がオーダーメイドの意味を
一番理解していない証拠。


・オーダーメイド
・1人1人に合わせた…
・あなただけの…
・お客様のために…


これって結局、
全部トレーナー目線で言ってるだけの
綺麗事であり、
これを売り文句にすること自体が間違い。


主役を自分だと勘違いした時に
よく言ってしまう悪い例。


主役が自分。
脇役がクライアント。


この考えでは
いつまでも大切な人の管理を
データや紙だけで終わらしてしまう。



そうではなく、


主役はクライアント。
トレーナーは照明。



その日のクライアントの状態を見て、

“今日“ は
どの角度でライトを当て、
どれくらいの量のライトが必要か、
どれくらいの強さで当て、
一番綺麗に見えるのはどうすれば良いか。



トレーナーは脇役なんかではなく、
等身大として、よりクライアントを理解すること。


そして、
それらを理解した上で
“今日のあなたに“
良い提案することが求められる。


良い提案をするために
常に最高の準備はできている。