マッチョはチラシを配るな!
トレーナーが失敗するビラ配り。



オープンしたばかりのパーソナルジムの
トレーナーが店頭でビラ配りをしていた。


半袖短パンで身体は筋肉の鎧でゴツい。
いわゆるマッチョだ。


しかも
マッチョが2人。



“凄い…“

の第一印象は残るが、



“そうなりたい“ 

には繋がらない。



「あなたの身体を変えますよ。
 私にお任せください」

と、
自慢の胸を張りながら、ビラ配っている。




正直、難しい。



人が来るどころか
ビラすら受け取ってもらえない。




当然だ…




最初に必要な
Attention(注意)には成功しているが、

次のInterest(関心)やDesire(欲求)には
繋がらない。

もちろん体験に行きたい!という
最終ゴールでもある
Action(行動)に繋がるわけがない。



購買決定のプロセスが
マッチョがビラを配ることによって破綻している。



仮に僕がここのジムのオーナーならば
間違いなく、マッチョにはビラを配らさせない。


即刻、ビラ配りを辞めさす。



ビラ配りをやればやるほど
先の見込み客が減るからだ。


自分たちでビジネスチャンスを逃してる。



例えるならば、
美肌エステのビラ配ってるスタッフが、

肌は誰よりも
艶があり、ハリ感もあり、ピチピチだが
身体は100キロを超えるぐらい肥満である。



このケースも同じ。



筋肉をつけることは間違えてはいないのだが…



もちろん
通ったからといって
マッチョにさせられるわけではないが、


ただ見た目を売る仕事ならば
広告はチラシではなく自分自身になる。


美脚を推してるのに
その当人が“足が太い…“では説得がない。


チラシの内容よりも人を見ている。


最初に
一度付いた印象や先入観は抜けない。



僕ならば
女性スタッフやイケメンアルバイトを雇って
店先でビラ配らすか、

これまでの実績やジムの方向性などを
簡潔に描いた看板だけを店頭に置く。



『最初の入り口を広げること』



そもそもだが…

ゴツいマッチョ2人が店先でビラ配っていれば
あなたはここに行きたいと思うか。



選択肢ではなく、
消去法になるのではないか?



マッチョはどちらかと言えば消去法に入る。



会話すらしていないのにも関わらず
印象だけで選択肢から消去される。


それはその時だけではなく、
この先ずっと選択肢にも入ってこない。


先の利益が減るとはそういうこと。


少なくとも
体験まで案内できれば
例えマッチョだとしても
対話の中で提供したい中身を伝えることができる。


そうすれば
マッチョの誤解を解くことができる。


だから、
最初からマッチョにはビラ配りはさせない。



ジムの販売促進の場合
マッチョが武器ではなく、
それ自体が店の弱点になってくる。




マッチョが好きな女性は少なくともいる。
10人に1人か、20人に1人程度だろう。


ただ、
マッチョが好きなだけであり
本人がマッチョになりたいわけではない。




理解してほしいのは、
・自分たちの現在地を理解すること
・マッチョは消去法であるということ
・経営は無知であるということ
・筋肉バカである自覚
・筋肉は時に悪となるということ



食事や筋肉の知識よりも
自己ブランディングを学ぶこと。



筋肉の鎧で戦うことを選ぶのではなく、
その鎧は自分を守ることに使え。



消去法から脱却するには
脳まで筋肉にするのではなく、
脳だけは筋肉にするな。




#ビラ配りは無駄
#ビラ配りしないことが1番の集客に繋がる
#AIDMA