スポーツジムの月会費による
ビジネスモデルが成功するのは
さまざまなサービスを受けられるから。


『価値の複合化』
『多様な価値』


“消費者に売ること“ ではなく、
“消費者に新しい価値を提供すること“


消費者のライフスタイルに合わせて
さまざまな使い方ができるのが
スポーツジムの強み。



・ジムマシンが利用できる
・好きな時間に利用できる
・プールが利用できる
・スタジオレッスンに受けることができる
・ヨガやピラティスも受け放題
・ジムの主催イベントに参加できる
・さまざまな人と交流を持てる
・お風呂やシャワーが利用できる


月会費でこれだけサービスを
利用することができる。
 

もちろん中には
別料金でパーソナルトレーニングを受けることが
できるジムもある。


音楽配信サービスや
動画配信サービスなども同じことが言える。


いろんなサービスを選べる。


一律のサービスではなく、
それぞれが聞きたい!観たい!感じたい!
サービスを自分から選び
受けることができる。



その中で
パーソナルトレーニングをサブスク化する
ビジネスモデルには限界がある。



『多様な価値』を提供するのが難しい。



もちろんトレーナーの中には
顧客を飽きさせないために

トレーニングの種類を変えたり、
新しいマシンや
最新のトレーニング法を導入したりと
さまざまな工夫を施す。



ただ、
楽しませるためにトレーニングを
コロコロ変えるのは、

トレーナー自身がそのトレーニングに対して
信頼できていないということ。



“顧客を飽きさせないために…“
“顧客を楽しませるために…“



は??



この思考を持った時点で
パーソナルトレーナーではなく、
ジムのインストラクターに転職した方が良い。



これはトレーナー側の自己中心的な思考。



パーソナルとかではなく、
ただの
セルフィッシュ(わがまま)トレーニングだ。



飽きないために!楽しむために!

そのために顧客はパーソナルトレーニングを
受けに来たと思うのか?


そんな目的の人はほとんどいない。
勝手にゴールのすり替えをしないこと。



パーソナルトレーニングは
多様な価値やトレーニングを
提供するようなテーマパークではなく、


個人のゴールに向かって
サポートするナビゲーターである。



パーソナルトレーニングを
サブスク化することは、


前回の投稿で述べた

『顧客の時間をさらに奪う』

と、

『顧客から多様性価値を奪う』

この2つのリスクがある。



パーソナルトレーニングでは
新しい価値を提供するのが極端に難しくなる。


『時間』と『多様性価値』を
トレーナー側が超えなければ
サブスク化するのはかなり難しい。



消費者が天秤にかけるのは
『時間』と『料金』
『多様性価値』と『単一価値』


正直、
僕にはその『時間』と『多様性価値』を
サブスク化して超える自信がない。


現時点ではないということ。


ただ
そもそも越えようとも思っていない!
というのが正しい言い方かもしれない。



サブスク化の基準である
『顧客獲得単価』は、

ここでは一切参考にはならない。



サブスク化というのを
因数分解した時にそれに気づくはずだ。



因数分解できない人は
サブスクの意味と定義しか理解していない。



利益からビジネスモデルを組むのか?
サービス内容でビジネスモデルを組むのか?



1つ確かなことは、

『リアルの現場でしか提供できない価値がある』

音楽配信や動画配信でもできないこと。




いつでもどこでもネットでモノが買える時代だか、

ネットでは買うことができない
僕たちのようなリアル店舗にとっては
違うビジネスチャンスはある。


もし、
サブスク化をするならば
そのリアル店舗が持ってる複数の価値を
組み合わせて、 

消費者のさまざまなライフシーンを
サポートすることが今後求められる。



パーソナルジムのサブスク化は難しいが、
リアル店舗のサブスク化は今後求められる。


また
次回の投稿で!



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