パーソナルジムのサブスク化が失敗する理由③
『リアルの現場でしか提供できない価値がある』
音楽配信のサブスク化が進んでも
リアルの現場であるライブやコンサートとの
価値が違う。
リアル店舗とは何か。
例えば、
美容院。
髪をカットするのにオンラインでできるか?
ネイルサロンやマツエクサロン。
ネイルをしてもらうのにオンラインでできるか?
他にもエステや整体などはどう?
パーソナルトレーニングは?
ただ、
パーソナルトレーニングに関しては
リアルな現場でしか
提供できない価値だったものを
コロナ騒動に合わせて
何人ものトレーナーたちが、
“オンライントレーニング“
“動画配信“
などのオンライン化を加速させたことにより
リアルの現場の
トレーニングの価値を落とした現実はある。
これは『時代の変化』とかではなく、
目先の利益しか見ずに
先走り過ぎた無能な行動だと思っている。
ここに関しては本気で
トレーナーは脳までが筋肉バカだと感じた。
実際にオンラインでも
できるかもしれないが、
僕の場合は
かなり細かくフォームを修正するので、
オンラインで
“的確な“ トレーニング指導という
高度なことは絶対にできない。
リアルな現場でしか、
僕は技術を提供できない。
ここは本当に理解してほしい。
“いつでもどこでもネットでモノが買える時代“
リアル店舗にとっては、
いかにモノを売る以外の「価値」を提供するかが
大事になる。
パーソナルジムのサブスク化は
これまで述べて通り失敗する可能性は高いが、
もし今後それらがサブスク化により
成功する可能性とすれば、
リアル店舗が持つ複数の価値を組み合わせて
消費者のさまざまなライフシーンを
サポートすることが
1つのビジネスチャンスになると考える。
その中でも重要なのが
【店舗へ足を運ぶモチベーションを作ること】
これまで①と②で述べたのは
・顧客の時間を奪わないこと
・価値の多様性を作り出すこと
要は
提供される価値が同じならばサブスクは
効力を発揮しない。
むしろ
パーソナルトレーニングのサブスク化は
やればやるほど価値が下がる。
なぜ
スポーツジムには人が集まり、
市営ジムには人が集まらないのか?
今、
パーソナルジムは間違いなく
“市営ジム化“に進んでいる。
すでに市営ジム化してるジムが多いから
数年で潰れるスポーツジムやパーソナルジムが
多い。
サブスク化をしても
行くモチベーションを上げることが
できなければ続かない。
パーソナルトレーニング + 〇〇
もしくは
パーソナルトレーニング × 〇〇
例えば、同じ施設内で
そこで料理教室にも参加できる!
ネイルも受けることができる!
美容院でカットもしてくれる!
エステも受けることができる!
ヨガやピラティスを受けることができる!
それが
同じ施設内に併設されてなくても、
同じ地域の中でリアル店舗が提携し合い、
定額料金にて
消費者がさまざまなサービスや
価値を受けることができるようにする
プランでもよい。
もちろん利益を出すことが
このゴールではない。
価値をスクランブルさせることで
『消費者にモノやサービスを売る』ではなく、
『新しい価値を提供すること』に繋げる。
新しい価値というのは
・ブランドコミュニケーション
・地域コミュニティのハブ
・テストマーケティングの場
このような価値の多様性は
教室やイベント開催などの
多様な“コミュニティ作り“にも繋げやすい。
市営ジムには人が集まらないが
いろんな市民教室に毎回人が集まるのは、
その商品自体の価値ではなく、
それぞれが持つ違う価値を求めてるからである。
パーソナルトレーナーが今後やることは
オンライン化させて自分たちの
価値を下げていくことではなく、
消費者が持つ多様な価値を具現化させて、
“コミュニティ化“させていくこと。
それが
本当のパーソナルトレーニングの
サブスク化のメリットと考える。
どんなに時代が変わっても
“消費者目線になれない“
改革や戦略はすぐに到達される。
これはいつの時代でも同じでしょ?