「トレーナーは知識と情報を学べ!」
「今、オンラインサロンで学んでます!」

そんな当たり前のことプロをなってからするな。



料理人とは違う。
料理は可能性が無限大であり、
料理の教本にも載ってないことを追求して、
いつまでも自分の料理を研究する。


料理への探究心、発想力、創造力が求められ、

何もない状態からコンセプトを決め、
食感・味・見た目・季節感・価格で
満足のいくものを創り出す。



もちろん、
トレーナーが好きな言葉である
「エビデンス(証拠)」なんてない。




料理人と同じように、美容師にも同じことが言える。




ただ、トレーナーは違う。




解剖学、生理学、栄養学…〇〇学とか
教本に載ってる言葉を暗記し、
「エビデンス」に基づいて知識を提供する。



ここのスタートはトレーナーであれば
みんな同じ。



だから、
本来ならばしっかりトレーナーに
必要な知識を学べば各トレーナーに差は出ない。


となると、
「トレーナーは知識と情報は学べ」は
かなりズレてるアドバイスであることが分かる。




その原点である学びを自慢するトレーナーは、

『僕はプロなのに、しっかり学んでませんでした。
 だから、今学んでます!』

と、言っているのと同じ。




僕らに近い専門職は、『弁護士』


すでに決まった法律を
六法全書や判例六法を使って学ぶ。



弁護士が
「弁護士は知識と法律を学べ!」
「僕は今、法律を学んでます!」 
とでも言うと思う?!


『いやっ学んで資格があるから、
 弁護士と名乗ってるんでしょ!!!』とツッコむ。



弁護士限らず、他の専門職で
お金をすでにクライアントから貰っているのにも
関わらず、


「トレーナーは学ぶべきです!」
「もっとトレーナーとして知識を学びます!」
「目から鱗の情報です!」



そんなトレーナーに、一言言いたい。



『アホですか?』



お願いだから、
自分がトレーナーとして無知であることを堂々と宣言しないでほしい。


それを言ってしまうならば、
プロのトレーナーを名乗るべきではない。


なによりもあなたにお金を払ってくれている
クライアントに失礼!


僕がそんなトレーナーのクライアントならば、
絶対に即退会する。




【なぜ、トレーナーはそう言ってしまうのか?】


その問題は、
弁護士とは違い、特定の資格がなくても誰もが
トレーナーになることができ、名乗ることができるからだ。



だから、
・素人レベルのトレーナー
・自信がないトレーナー
・学びが浅いトレーナー
・トレーナーと名乗ってから学ぶトレーナー
・エビデンスや教本も見たことがないトレーナー



が今も増え続け、


その中で、
自分の知識が低いことを自覚したトレーナーが
自分がトレーナーに必要な学びをしていることを
特別なことだと思い込み、

SNSなどで自慢する。




そして、
その知識情報貧乏トレーナーをターゲットに
優秀なトレーナーがこぞって、

情報教材やセミナー、オンラインサロンなどで
稼ぐシステムができあがる。



情報貧乏トレーナーは、
『知識ないこと』を餌にされてることに気付いていない。




普通に見れば、
『プロがプロにお金を払って教えてもらう』
という不思議な構図。


他の職業でこんなシステムはほとんどない。




だから、
『トレーナーは知識と情報を学べ!』
『私はそれ学ぶ!』

といった他業種にはないレベルの低いやりとりが
この業界には未だにある。




最初からしっかり土台があるトレーナーは
そんなバカなことを一言も言わない。





トレーナーになってから、
基礎を学び直すトレーナーと、

トレーナーになってから、
違うスキルを学ぶトレーナー。


そのスキルとは、
自己ブランディングの構築や
接客術、経営学、マーケティング、心理学、その他必要なスキルを
トレーナーになってから学ぶ。




スタートの学びが違えば
いろんな差が付くのは当たり前だ。



当然ながら、
後者の方が次のステージに行きやすい。



そして、
後者の方が成長が早い。



前者に多い
トレーナーの下につくトレーナーは
いつまでも本当の独立はできない。


料理長の料理をいつまでも作り続ける料理人。





ここに気付け!